娘の中学受験を振り返って

28期生(2021年卒) 受験生 母

 まだあどけなさが残る一人娘に「中学受験」を勧めたとき、こんなに大変な3年間を過ごすことになろうとは考えておりませんでした。いま振り返ると、わが家にとって、中学受験は、エデュコの存在が、受験そのもの、ひいては本人の成長に大きく影響を及ぼすものであったと実感しております。また、私自身も、お恥ずかしながら受験生の親としての自覚に薄く、テッカ先生はじめエデュコの皆様には根性を叩き直していただいた場面も多々ありました。私の経験も皆様の参考になればと嬉しく思います。


〇エデュコウィークリー・総合回テスト・合不合テスト
 手がけている問題が難易度の高いものとは思いつつ、小学校ではそれなりの成績を修めている子供に「低い」点数をつきつけられることは、むしろ親である私にとって厳しいものでした。また、娘は合不合テストでは第一志望校の合格確率は低位安定でした。こうした状況に疲れ、何度かエデュコに連絡し、娘には受験勉強の継続は難しいのではないかと、切羽詰まる思いで相談させたいただいたこともあります。そういう時には必ず、先生方が、ここで諦める必要はない(一時の点数が本人の実力ではない)ことや、日頃の本人の勉強ぶりを踏まえた具体的な改善点をアドバイスしてくださいました。
 娘は、五年の後期に算数の成績が低迷し、ウィークリーの結果も惨憺たる時期がありましたが、アンパン先生に「速さと比の理解はこれからの学習の理解に大きく影響するため、予習シリーズの例題を理解できるまで反復してやりきる」といったアドバイスをいただきました。ここから、本人と一緒に算数の勉強方法を見直し、予習シリーズの例題や、ウィークリーの反復学習を丁寧にすることで、少しずつ実力を付けていけたと思っています。


〇コロナ禍の中のオンライン授業
 娘はエデュコの対面授業が大好きで、当初オンライン授業は気が進まないようでしたが、子供の柔軟な心でだんだんと慣れてきて、対面と遜色なく理解を深められたようです。娘曰く、「先生はみんな普通の授業と変わりなく、面白い話をしながらの授業をしてくれている」とのことでした。また、娘は理科が苦手で理解を深めることに苦労しましたが、オンライン授業は一定の期間はいつでもリピート視聴できるため、一度の受講では理解できなかった単元を再度視聴できる点は、オンラインならではのメリットでした。


〇志望校の過去問演習(6年生夏の終わりから)
 テッカ先生に「最初は4割できれば出来過ぎ」とアドバイスをいただきつつ取り組み始めましたが、本当にその通り。ただし、頭ではわかっていてもいざ点数として「低い」ことについては、娘の精神にはきつかったようで、一時期は解説を丸写ししたのみで安易に理解したとしてしまい、同じ問題に再チャレンジしても前回と同じように間違うといった状況も見受けられました。このため、改善が見られない時期が続き、両親は第一志望を変更させようと考えておりました。ですが、テッカ先生から、「こうした状況に周りが気付いたことで本人が精神的に解放され、自分で理解する勉強の大切さに気付き、伸びやかな受験ができる。ぜひ第一志望に挑戦させてあげてほしい」との言葉をいただき、娘は改めて先生方のアドバイスを参考に、過去問の手がけ方を見直し、より効果的な過去問演習をできるようになりました。


〇個別相談
 本人が今後どういったことを克服するべきかや、本人の資質にあった学校選びなど、都度面談をさせていただきました。親との面談後には、授業後に居残リスト面談(本人との面談)でテッカ先生が親との面談の結果をかみ砕いてお話してくださいました。私は最後まで娘の成績に一喜一憂してしまい、娘に辛く当たったことも多々ありましたが、テッカ先生は家庭での親との関係も踏まえ、子供に声掛けしてくださっていました。娘から「君のお母さんは愛情が強すぎるから、君に時には強くいう時もあることを分かってあげてね」と話していてくださったと、後に聞き、受験生の親の気持ちにも配慮してくださっていたことを知りました。


〇受験前後の励まし(合不合問わず)
 合格不合格問わず、先生から次の受験に続くエールなどの連絡をくださったことや、受験日朝の激励は、娘の心に大きく影響したと感じております。
 娘は第一志望校の一回目受験・2月1日には合格をいただけませんでした。いつも冷静な娘の動揺した姿に親はどうすることもできませんでしたが、連絡をくださったテッカ先生からの言葉に心を強くしてもらえたようです。
 第一志望校の二回目受験・3日の受験は、戦う相手のレベルも高くなり、厳しい戦いになると心配しておりました(正直、親としてはもう受験を終わりにさせたいと考えておりました)。ですが、受験会場へ向かう電車の中で、娘から「テッカから『自分で自分に合格をあげられるように頑張ればいいよ。試験の後にもし自分が失敗をしたと思ったら次に自分の力を出せばいい。』と言われたから、一日に頑張りきれなかった分、今日は自分に合格をあげられるようやりきりたい。絶対後悔したくない。」と言われたとき、両親より大きな視野で受験に向き合っている娘に心から敬意を払いました。受験を経験し、娘は精神的に成長したと感じました。


 決して順調ではなかった受験生活。たくさんの言い争いもあり、受験を何度やめようと思ったかわかりません。ですが、受験生活を終えてみて、娘は「五時からエデュコだから・・あっ、もうないんだ」と言い、また私自身も先生方とお話しできないことを寂しく感じている今日この頃です。わが家にとってエデュコは家族に寄り添ってくれる塾・・家族の一部であったと感じています。これからもエデュコで学んだ「勉強上手になろう」を実践してまいります。あらためてエデュコの皆様に心より御礼申し上げます。


 これからの受験は、コロナ禍の中で新しい形になっていくかもしれません。感染症対策に完璧はなく、受験生の親御さんにはよりご負担の大きなものになるかと思いますが、子供の力を信じれば、エデュコを信じれば、かけがえのないものを得られると思います。
 エデュコの先生・スタッフの皆様、エデュコ族の皆様がこれからも素晴らしい受験集団であり続けることを心より祈念しております。