中学受験を終えて

27期生(2020年卒)保護者 田中 桜子 母

 受験生の皆様、保護者の皆様におかれましては、本当にお疲れ様でございました。また、早朝の激励から夜遅くまで、毎日サポートしてくださった先生方、スタッフの皆様、ご指導いただきましたこと、改めて厚くお礼申し上げます。受験前の不安な時期に、過去の受験体験記を読み返して励みにしておりましたので、拙文ではありますが、寄稿させていただきます。


 娘がエデュコに入塾したのは、三年生の夏休み前でした。女の子では学年で最初の入塾だったため、その後も長女と呼ばれており、アットホームなエデュコならではと、微笑ましく感じておりました。成績によるクラス替えがないこと、先生方がプロフェッショナルであること、家から近いこと、授業が選択制であることなど、理由は様々ございましたが、思い返すと、入塾説明会でのテッカの熱意に圧倒されたことが入塾の決め手となりました。


 エデュコで扱っている予習シリーズは、毎週決められた単元を学習するという仕組みで、本人が理解し易く、取り組みやすかったと思います。他の大手塾と比べると、講習やテストが少なく大丈夫であろうかと、不安になることもありました。しかし、時間的に、精神的に常に追われる生活環境とはならなかったため、六年生までは習い事を続け、小学生らしい生活をすることができ、結果的に息切れせずに通塾と受験勉強を続けることができました。

 娘は、算数が苦手でしたが、入塾以来エデュコウイークリーやドジ問を解き直して、毎週きちんと理解するように努めていました。基礎を固めていくことで、算数に対する苦手意識が少しずつ薄れていきました。


 六年生の夏休みを迎えると、いよいよ受験生という生活になり、ガラッと勉強の仕方が変わりました。夏休みまでは、算国理社四科目とも基礎から応用まで積み上げていく勉強法を取り組みました。予習シリーズで習った知識を定着させ、基本的な問題で取りこぼしがないように注力しました。


 夏休み以降は、今まで蓄えた力をどのように使って点数を取るかという技術を磨く勉強法に取り組みました。夏休みに初めて過去問を解いた際、全く歯が立たず、ショックを受けておりましたが、『少しずつ慣れますから大丈夫!』という先生方のお言葉を信じ、地道に取り組みました。


 9月以降は、自宅でも過去問を解き、答案練習会に通いながら、いかにして時間内に問題を取捨選択して点数につなげていくかが、重要になってきました。毎月行われる合不合判定テストの結果に一喜一憂することもありましたが、『過去問との相性を見極めて、合格最低点を越えられるような解き方を習得することの方がより重要である。』との先生方からのご指導を確信することができたため、過去問の攻略に集中することができました。


 最近の入試問題は、親が解けないほど難しいレベルになっており、直前期の勉強は、本人任せでした。親としては、健康管理とスケジュール管理に徹し、睡眠と食事の時間を充分に確保することで、普段通りの生活ができるように心がけました。毎日焦る気持ちはありましたが、入試当日まではマラソンのようなものだと親子で話し、最後まで息切れしないように努めました。


 直前期も娘が運動する時間を作り、体力維持と気分転換の機会を作るように心がけました。子供をサポートする立場であっても、想像以上に心身ともに疲弊しましたので、自分自身もリフレッシュできる時間を確保することが肝心であると思いました。


 本人の希望もあり、二月一日から五日まで毎朝池袋駅でテッカの激励を受け、最後の最後まであきらめずにチャレンジすることができました。激励を受ける娘を見ながら、テッカと娘との間に強い信頼関係ができていたことを知りました。自分がチャレンジできる環境と周りへの感謝を伝える娘を見て、中学受験を通して学力だけでなく、心も成長していると嬉しく思いました。


 最終的に、合格も不合格も経験して、受験は学力のみならず、その日の体調や精神面、問題の巡りあわせなど、様々な要素が絡み合った結果であり、合否の差が紙一重であることを痛感致しました。


 末筆ながら、自分で考える力をつける、納得できる受験ができる、エデュコが引き続きご発展され、末永く明るい将来を担う子供たちの学びと成長の場であることを祈念しております。また、エデュコでともに励ましあいながら受験を迎えた二十七期生の皆様が、希望に溢れた中学校生活を過ごされますことを、心よりお祈り申し上げます。