娘の中学受験を終えて

25期生(2018年卒)保護者 髙濱 百花・母

 我が家にとって初めての中学受験は、体温計とにらめっこの日々となりました。入試まであと5日!と迫った時に、インフルエンザに感染、ひどくこじらせ前日まで点滴となってしまいました・・・。


 エデュコに入会したのは、四年生の四月でした。娘は三年生あたりから中学受験をしたいと言っていたので、中学受験未経験の私は、漠然と大手塾のどこかに入るのかなと思い、いくつか塾の説明会に参加しました。

 ただ私の中学受験の印象といえば、私学の良さはわかるけれども、どうもテレビで放送されるような過酷な長時間の勉強、過剰な宿題に追われる日々、なんか辛そう・・・というようなマイナスイメージの偏ったものでした。ですので、娘が受験したいといってもきっとこういう現実をわからずに言っているのだろうし、学校でもほとんど受験する子がいない環境の中で、中学受験をするのを迷っていました。


 まだ決めかねていた時に、たまたまお友達からエデュコの名前を聞き、資料請求をしましたところ、受験体験記が送られてきました。

 受験体験記を読んで、私はとても心が揺さぶられました。

 たった十二歳の子供がこんなにもいろんな気持ちを抱えながら自らの目標に向かって挑戦し、勝ち取ろうと必死に戦い、結果を受け止め、清々しい前向きな気持ちで受験をしてよかったと綴っている、支える保護者の方の思いや考えも知ることができ、またその文面からはエデュコの先生方への信頼を感じとることができ、ここでなら中学受験をしてみても・・・と一気に迷いが消え、入塾説明会・体験授業を申し込み、娘も気に入り入塾することになりました。そしてそれから私の愛読書は数冊の受験体験記となりました。


 入塾後はエデュコの学習スタイルを身につけるのに必死で、真面目に宿題に取り組むものの、算数には特に苦労し、時間が足りなくなり、ただただこなしていく学習となってしまいました。総合回テストに向けて勉強はしていても、わかった気がしていた・・・だけで、やはり出来ず、未消化のまま、四年生はあっという間に過ぎていきました。

 五年生になり湯田先生や川橋先生に面談やメールでご相談させていただき、最低限取り組むべき課題を確認し、「できる」を少しずつ増やしていくことを目指しました。この頃から私の愛読書は娘の愛読書にもなっていきました。


 保護者会では、その学年のその時期でのやるべき事、まだ完全にできなくてもよい事などを明確に示していただけたので、我が家はそれを信じてあせらずに取り組めたことがとても有難かったです。

 学校訪問をするにあたっては、まずエデュコの卒業生がいて、なるべく通学時間がかからない学校、現時点で興味がある学校から選び、四年生の頃から少しずつ見学をしました。ほとんどの学校は説明会やオープンキャンパスなどはネット申し込みのため、申し込み開始日をチェックして土日に行ける限り行きました。四年生の頃から何度かコンスタントに訪問していると、回を重ねるごとに最初に訪問した時と印象が変わったり、その時々の学校の雰囲気も嗅ぎ取ることが出来、改めて同じ学校に複数回訪問することの大切さを感じました。


 そしていよいよ六年生となり、夏期講習の頃からはこれぞ受験生というスケジュールになりました。九月からはときわ台の通塾に加え、志木校での答案練習会、合不合判定テスト、合間をぬって学校訪問、過去問演習も手掛けはじめ、学校の行事とともに忙しい日々でした。

 その頃は第一志望が二校あったため、九月は両方の過去問をとき、その出来と答案練習会での結果で決定することになったのですが、どちらもあまり差がなく迷うこととなり、最終的には娘がより行きたい!と感じた方を第一志望とし、第二志望以下も娘が通ってみたいと思える学校を選びました。そして十月より本格的に過去問演習に取り組みました。


 もちろん初めはなかなか思うように問題が解けませんでしたが、わからない問題は過去問質問票で質問をし、先生からの詳しくてエデュコらしい解き方を教わり、ひとつずつ自分のものにしようと努力していました。それでも合不合判定テストや答案練習会の結果では、第一志望にはまだまだ手が届かず不安もありましたが、エデュコで教わった勉強法を信じて少しずつ上がってきた偏差値に希望を持って進み続けました。


 そして冬期講習。急にエンジンがかかったかのように、とても集中して勉強していました。当初、ノートを取るのが大変!と言っていた娘でしたが、この時期には「手を動かす学習スタイル」が知らず知らずのうちに身についていたようで、算数ではようやく「できる」という手ごたえを感じることも出てきました。


 そして埼玉入試が始まりました。我が家からは遠いため、通わない学校を受験するのも迷いましたが、結果として受験してよかったと思いました。受験日に向けて少しずつ起床時間を早めることに慣れていったり、当日の朝暗いうちにでる感覚を感じたり、当日の持ち物で必要だったもの、不要だったものを改めて確認することもできたからです。何より娘は緊張はしなかったようですが、やはり入試独特の雰囲気を味わったようで、合格をいただくことの大変さを痛感したようでした。埼玉入試までは二月一日に第一志望を受験する予定でしたが、この経験から第二志望を午前午後受験し、合格をもらってからチャレンジすることに決めました。


 そしていよいよ二月の入試がはじまる・・・というときに、猛威をふるっていたインフルエンザにかかってしまい動揺しました。抗インフルエンザ薬ですぐに熱が下がればと祈る思いでした。娘は最後のエデュコでの授業も、卒業生が来ると楽しみにしていた時事問特訓にも行けず、受験前に塾友にも会えずとても残念がっていましたが、入試までまだ数日あるから受験はできる!と親より強く前向きでした。しかし、残念ながらすぐには熱が下がらず、下がっても起き上がることが出来ず、結局一月三十一日まで点滴を打ち、あとは体調次第ということになってしまいました。

 川橋先生には特にご心配をおかけしました。入試当日に開けてねというお守りとともにお手紙をいただきました。とても心が落ち着いたようでした。本当にありがとうございました。


 エデュコでは折に触れ、塾友の存在の大切さをおっしゃっています。まさにその通りで、通塾中ももちろんのことでしたが、このような状態の時には親子共々本当に心の支えとなっていただきました。もしかしたらこのままだと受験自体できないかもしれないけれど、エデュコというかけがえのない場所、信頼できる先生、仲良しの塾友に出会えたことが何よりも宝だったと娘と話していました。入試前日に仲良しの塾友からお手紙やお電話をいただき、その塾友パワーで娘にようやく笑顔が戻ってきました。親にはできないことでした。


 二月一日 どうにか学校に到着し、保健室で受験をしました。途中呼出しがくるかもしれないので、講堂でずっと待機していました。お昼ご飯はほとんど食べられなかったのですが、午後もなんとか受け切り、受験できたことに感謝しました。そしてまさかの合格。子供の精神力の強さに感動しました。


 二月二日・三日は一日に合格をいただいているおかげで、とにかく受験できることに感謝して精一杯臨めたようです。二日は雪が降る中、甲斐先生に激励に来ていただきました。あの温かく力強い激励はエデュコならではですね。寒い中、ありがとうございました。結果は三日にまさかの合格となりました。


 最後の追い込み時期に全く勉強が出来なかったにもかかわらず、思いがけず嬉しい結果となったのはエデュコの先生方のきめ細かいご指導と「手を動かす学習スタイル」を身につけられたおかげだと思います。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。三年前、塾選びの時に出会った受験体験記、もし読んでいなかったらエデュコ族になっていなかったかも・・・とこの出会いに感謝です。その思いも込めて拙い文章ですが書かせていただきました。

 末筆ながら、エデュコの更なるご発展と先生方のご健康とご多幸をお祈りいたします。