エデュコ19期生の皆さん・ご家族の皆さん、それぞれの思いを持って臨んだ受験活動、本当にお疲れ様でした。
19期生の受験を一言でいえば、『明確な自己判断基準に基づく受験』だったと言えるでしょう。
その理由の第一は、一般的に言われる「挑戦校」「妥当校」「安全校」というような、合格可能性だけに基づく受験ではなく、「一番目に行きたい学校」「二番目に行きたい学校」「受験活動の成果だけをみる学校」という様な、自己判断基準に基づく受験行動・判断をとったことです。
体験記中に述べられたそれぞれの受験校を見れば、一般的な併願パターン感覚とは一線を画した、偏差値に囚われない受験行動をとっていることを、お分かり頂けると思います。
そのうえで、頑張った自分を評価し、進学先での奮闘を誓う文章が多いといえます。
第二は、会員のおよそ一割にものぼる、国立大学法人付属中学校(以下、国立付属中学)進学者の多さです。
もとより、エデュコでは国立付属中学進学者が多く見られますが、特別な対策を施してきたわけではありません。敢えてその理由を挙げれば、「国立付属中学より、在学価値があると確信する私立を選ぼう」という考えが、エデュコにあることです。
そのような考えに立った時、偏差値価値でない確かな価値をかぎ取ろうとしたものの、確信が持てない場合に、国立付属中学進学者が多くなる傾向があります。これも、自己判断基準に基づく判断ということになります。
第三は、合格できる私立学校と進学したい私立学校を峻別し、公立中学への進学を選択した方が多いことです。
もとよりエデュコでは、うれしくない合格校への進学は勧めず、新聞折り込みをはじめとする進学実績の報告としても、敢えて私立中学進学辞退者数を設立来公表してまいりました。その本意は、妥協のない学校選びの姿勢を評価し、中学受験の意義を示そうというものです。
念のために申し添えれば、この選択をとる際には、子どもの同意が不可欠で、保護者の一存ではなく、親子で合意する必要があります。公立中学進学の報告に見えた際の実際の親子の様子は、澄んだ目で決意表明する子どもを横に、保護者の方が涙することがほとんどです。
また、いくつかの情報誌が指摘してくれるように、「合格校の質を重視した合格力」とすれば、エデュコのそれは抜きんでていることも自負できます。公立中学への進学を選択した子どもたちの学力が確かなものに違いない事は、確認されてよいでしょう。
このように、私立・公立・国立へとさまざまな進路があるのですが、学習内容となれば皆同じで、「学校を中心にした学力形成」が求められることに違いはありません。「学校を中心とした学力形成」というのは、小学校と異なり中学校では、学力形成が主目的として捉えられるようになるからです。小学校が集団生活のルール、学習のルールの体得を目的としたステージだとすれば、中学校は定期考査や実力テストを実施し、同時にほぼ全員が業者テストを受ける、学力重視のステージに変わります。
ですから、学校での学習はそのまま、大学受験や高校受験に向けた学力の養成となるのです。念のために言えば、受験の学力は専ら塾で養うという考えは、決して正しくはないということです。
どうか、進学した学校では、学校の学習に対して真摯に取り組んでください。エデュコがお勧めする「予習をする学習」スタイルは、中学・高校における学習の大前提であり、王道を行く方法と自負します。
よく、「ついていける?いけない?」というような、あたかも、本質的な能力格差を前提とするような意見を聞くことがあります。確かに、問題処理に係る要領の差は全面否定できないかもしれません。
しかし、中学・高校の学習は、いわば定番ともいえる学習であり、「確信に基づく学習スタイルを、持っているか、いないか」という点が、成績を左右するといって過言ではないでしょう。
エデュコ生は、固有の学習スタイルを体得しています。例えば、ある国立付属中学の高校への内部進学率は、三割程度であり、一般的な理解とすれば、割に合わない選択と思われているようですが、エデュコ生たちに限れば、これまで、ほぼ十割に近い内部進学率を見せているように、です。
19期生全員が、それぞれの学校で、エデュコ生らしい「学習スタイル」を堅持し、明るく、楽しく、学校生活を謳歌されることを祈念致します。
平成24年3月吉日