自走できる子に成長したことへの感謝をこめて

31期生(2024年卒) 受験生・保護者(母)

 新小5からエデュコに我が子を通わせた結果、「子供が自分一人でテキストを読み、理解に努めた後、演習問題で自分の理解度を確認し、その上で授業に臨み、授業後は間違えた問題を復習し定着させられる子」になりました。一生涯学び続けることが求められる現代社会において、我が子が小学生の段階で「学びの楽しさを知り、自走できるようになった」ことは親として大変感慨深く、このような成長を支えて下さったエデュコと、一緒に戦った31期生の皆様に心から感謝しております。これから受験をされる方に少しでも参考になればと思い、拙い文章ではありますが、中学受験をするに至った経緯から受験を終えるまでの過程を寄稿します。


 小学校に通い始めたある日、「学校は勉強するところじゃなかった。ただ言われたことを覚えるだけ。学校では頭は使ったらいけないんだよ」と話した我が子に、親として大変な危機感を抱きました。親の頭に中学受験が浮かんだ瞬間でした。一方で、中学受験塾に安易に入れることには不安がありました。というのも、私自身が小学4年生から塾に入り、テスト結果でクラスや席順が決まる経験をし、子供に同じ経験をさせたくなかったからです。私自身は受験時の席順争いをゲームのように楽しみました。塾は楽しかった。けれど、点取りゲームのような学習は本質の徹底理解からほど遠く、解法パターンの暗記で乗り切る悪癖が染みつき、それを大学受験まで引きずってしまいました。このような勉強法は旧共通テストまでは対応できても国立の二次試験には通用しませんでした。大学でよい師に出会った結果、私は大学生になって、ようやく真の意味で学ぶことの楽しさに気が付けました。我が子には私の二の轍は踏ませず、「学ぶことの楽しさ」を大切に育てたいと思えば思うほど、中学受験塾に入れたほうが合格する可能性は高くなると思う気持ちと、中学受験塾に入れることへの不安に挟まれ葛藤しました。


 親が安心して預けられる塾がみつからなければ、家庭学習中心で中学受験をさせることを覚悟しつつ、大規模塾から小規模塾まで塾探しをしました。最終的にエデュコにした決め手は、エデュコ卒業生のお母様方の「子供の理解が優先で、子供の状況に応じてやるべき課題が双方納得の上で決められる。全員に多くの問題を解かせるような無駄なことはしない。」「偏差値で志望校を誘導されない。最難関に受かる見込みがあるからと、子がおだてられて特攻させられることもなければ、偏差値だけで無理だと言われることもない。」「家庭の方針が大切にされる。」の話です。塾側と経験保護者の説明が一致していました。


 入塾後のエデュコの学習は甘いものではありませんでした。予習も大切にするエデュコスタイルは子供が手を抜こうと思えばいくらでも手を抜けます。親の役割として、持ち帰った国理社のチェックシートと国語の本文の印付けを〈子供が予習で真摯に勉強に向き合ったか〉の指標とし、2週連続で手抜きが見られた時は、「予習にしっかりと取り組めないなら、あなたはエデュコに相応しくない。席順やクラスで努力が見えやすい塾に転塾したほうがいいんじゃない?」と叱り、エデュコで目指す学習スタイルを守れるよう促しました。集中して学習に取り組めば、遊びや習い事、家族旅行の時間も十分取れました。


 エデュコでは友達にも恵まれ、本当に楽しく通えたようです。しかし、心から行きたい中学ができ、受験が間近に迫ってきた6年生になると合格したい気持ちが強くなったためか、模試の成績が5年時よりも不安定になりました。具体的には、模試の前夜に寝られなくなったり、勇みすぎて空回りしたり、慎重になりすぎて時間が足りなくなるなど様々なトラブルがありました。親は模試を通じて苦手単元の対策をすべきと考えていたので子供の結果の解釈に困り右往左往しました。テッカへの相談で、「苦手単元のもぐら叩きはしてはいけない。今やるべきことを粛々と丁寧にこなすことが大事。」「合不合の結果はその学校にエントリーするレベルに達したかの参考にすべきで、志望者の中の上位にこだわる必要はない。過去問演習が大事。」などその時々に応じた助言をいただき、親側も冷静になれました。算数は良い時と悪い時の偏差値差が約20あり、親の気持ちは激しく揺さぶられましたが、子供はエデュコの指導の下、2月本番が近づくほど精神的に落ち着いていくように見えました。

 過去問の合格最低点と当日の手応えから合格と思っていた2月1日午後校の不合格を受け、2月2日朝、久ぶりに不安で弱弱しい目をした我が子の姿を見ました。私のなぐさめに表面的には頷くものの、届いていないと判断し、2日夕方に子供をエデュコに訪問させました。私が仕事から帰宅すると、テッカから大学受験まで見据えた助言を受けた我が子が3日校の最終確認に力強い目で取り組んでいました。私はその姿を見て、万一、2月校が全滅したとしても彼の将来は大丈夫だし、エデュコに預けたことに一ミリの後悔もないと思えました。結果的に、心から行きたい学校に合格をいただき、感謝の言葉もありません。次男もエデュコ族になることを目指します。ありがとうございました。