受験を終えて

31期生(2024年卒) 受験生・保護者(母)

 無事に受験を終えた今、ホッとする気持ちと同時にエデュコを卒業することへの寂しさも感じております。文章を書くことは得意ではありませんが、息子に「お母さんも体験記を書いて」と言われたので、寄稿することにしました。


 息子は新三年生(二年生の二月)に入塾しました。四歳年上の姉の受験が終わると同時に息子の通塾生活が始まりました。入塾前は学校の勉強以外に特別なことはしていなかったため、入塾テストの条件も一点上回るというギリギリの状態でした。入塾当初は湯田先生の話すスピードに理解がついていかず、私も「とりあえず頑張ってノートをとっておいで」と話したものです。国語も同じく授業で読み進めるスピードに内容理解が追いつかず、最初の一か月くらいは自宅で文章を読んでから授業に臨んだものでした。その後は授業についていけるようになり、どの先生の授業も楽しく、エデュコが大好きになっていました。


 息子は鉄道が好きで、鉄道研究部のある学校に行きたいという目標がありました。偏差値にとらわれずいろいろな学校の鉄道研究部を見学した中で四年生の時に初めて見学したM中学が大変気に入り、この学校に行きたいという強い気持ちを持つようになりました。私としては想定外に高い目標に戸惑いましたが、行きたい学校に出会ったおかげで勉強も前向きに取り組むことができたのではないかと思います。


 六年生の九月以降は合不合判定テストの他に答案練習会が始まり、偏差値や順位という数値で自分の立ち位置が見え、思うようにいかない結果に息子は落ち込むのではないかと心配したものです。悔しさに涙を浮かべる時もありましたが、落ち着くと「みんなすごいなぁ。何が違うんだろう。何が足りないんだろう。何かできることがないか面談でテッカに聞いてきてほしい。」と前向きでした。諦めるという気持ちが全くなく、M中学に合格をもらうために一生懸命でした。十月になるとなかなかやめられなかったゲームを自分からやめて、ダンボールに詰めて受験まで封印しました。冬期講習も一番前の席に座りたいために早くに塾に行くなど常に前向きでした。

 一月の埼玉入試では初日は不合格となり、ショックを受けておりましたが湯田先生からのお電話で、次の試験までにやるべきことを導いていただきました。次こそは合格するぞと気持ちを奮い立たせて勉強したおかげで合格をいただくことができました。埼玉入試後は、第一志望校のM中学校の過去問をひたすらやっておりました。第二志望のJ中学校も決して安心できる状態ではなかったのですが、息子に「お願いだからM中学の受験が終わるまではM中学の勉強だけやらせて」と言われ、悔いを残さないためにも本人のやりたいようにさせました。一月三十一日まで時間のある限り、自分から机に向かい、集中してひたすら過去問と向き合う姿は小学生とは思えないくらい逞しいものでした。


 二月の入試結果は第一志望のM中学校は残念ながらご縁がありませんでした。M中学校の結果を見て涙が止まらない息子に私は「最後まで諦めずによく頑張ったよ。」と言うことしかできませんでした。その日はずっと涙を浮かべていた息子ですが、湯田先生からも息子にお話ししてくださり、合格をいただいた第二志望のJ中学校で頑張ると気持ちを切り替えて、今は入学を楽しみにしております。

 私も三十数年以上前に中学受験をして、全て不合格で公立中学へ進学した経験があります。息子には「やるなら悔いを残さずやろう」、「たとえ全部不合格で公立中学へ進学しても、中学受験の経験は今後の糧になるから大丈夫」とよく話しておりました。入塾当初は自信のなさそうだった息子に対し最後まで受験勉強ができるのかと心配しておりましたが、根気強く挑戦しつづけた姿を見て大きく成長したと感じました。中学校ではエデュコで培った学習方法を生かして勉強と部活を両立し、充実した学生生活を送ってほしいと思います。
 最後になりますが、息子の性格を理解し、温かくご指導いただいたエデュコの先生方、スタッフの方々、本当にありがとうございました。