三年間の感謝を込めて

31期生(2024年卒) 受験生・保護者(父・母)

 息子がエデュコにお世話になり始めたのは四年生になる直前の二月からでした。体験授業を楽しそうに受けた息子が「ここに通いたい」と言ってきたのでその後は授業見学もさせていただきました。そして、進学実績はもちろんのこと、ベテランぞろいの先生に少人数で教えていただけるアットホームな感じ、また徒歩でも十五分程と近所で通いやすいことから、入塾させていただきました。


 受験勉強を始めるにあたって気を付けようと思ったことは、無理をさせすぎて勉強を嫌いにならないようにすることです。逆に中学生以降も進んで勉強するような習慣をつけることが大切だと思いました。その点でもエデュコでは入塾説明会等で同様の趣旨のことをご説明いただき、安心して通わせることができました。


 息子も、受験直前になればなるほどエデュコに通うのがますます楽しみになってきたようで、一月三十、三十一日の時事特訓などには、入試直前の諸々の見直しもそこそこに、そそくさと出かけていきました。


 六年生の八月末からの過去問実施期間になってからは、エデュコのガイドライン通りに第一志望(海城)十回分、第二志望(桐朋)四回分の過去問を最低二巡目までやっていました。海城の社会の問題は記述が多く、自分の回答がどのくらいの得点になるかわかりにくかったため、質問票を使って先生に見ていただきました。丁寧な解説もしていただき、とても助かりました。また算数の過去問についても、難易度判定付きの解説解答のプリントをいただき、効率的な学習をするのにとても役立ちました。どうもありがとうございました。


 過去問をやり始めた当初は、直しに時間がかかりすぎのようだった(丸一日以上かかったことも)ので、湯田先生にどのくらいの時間をかけるのがよいかご相談し、目安時間や捨ててもいい問題があることを教えていただきました。本人も湯田先生がそうおっしゃったということで納得して、以降は効率的に取り組めるようになったと思います。


 「エデュコ方式」の特徴として過去問二巡目の取り組み方法(前回のノートを見直してからまた制限時間内で取り組む)があると思います。このやり方を聞いた当初は、イメージトレーニングのようなものとだけ理解していましたが、実際にやってみると、その意義が実感できました。というのは、年度・科目によっては二巡目でも、改善可能得点どころか一巡目と同等の点数しか取れない場合があったからです。これによって本人も、試験本番時の問題の取り組み順や時間配分などの要領が重要であることを実感できるとともに、特に復習を強化すべき分野がよく見えたことと思います。


 十一月には湯田先生との面談でご相談し、二月一日~三日の受験校を海城①・桐朋・海城②と決めることができました。
 直前期の過去問以外の学習においては、これまでのエデュコの授業を信じ、新たな教材に手を広げることはせず、予習シリーズや演習問題集、エデュコウィークリーや総合回テストで不正解だった問題を、すべて正解になるまで反復することを目指して取り組みました。
 結果的に算数の三年間の予習シリーズの問題はすべて正解とすることができ、本人も自信になったと思います。「計算三百日」問題集も、毎日少しずつ取り組み、最後にはすべて正解となりました。各問の解答には途中式が書いてあるので、速い計算方法を身に着けることができました。
 また理科の演習問題集については、最後まで不正解で残った数十題ほどのうち、受験前日に取り組んだ水溶液の問題の類題が本番で出題され、解けたとのことでした。本人は「奇跡」と感じたそうですが、「実力は受験当日まで伸びる」という言葉通り、復習がぎりぎり間に合ったというところだったかと思います。理科については、化学分野や電気分野の基礎が四年上に含まれており、そのころの学習が少し薄かったため、その後の学習効率を低くしてしまったのではと反省しています。

 試験本番では、一月の栄東では本人曰く国語では漢字を書く手が震え、長文も頭に入ってこないほど緊張したそうです。それでも二月の海城・桐朋では、入試直前の時期に湯田先生にアドバイスをいただいたおかげで過度に緊張することもなく、ほぼ実力が出せたのではないかと思います。

 三年間、エデュコの先生方には、中学以降も役に立つ「よい勉強のやり方」から教えていただき、感謝申し上げます。家族で目標を持って歩んだ日々はとても有意義でかけがえのない時間となりました。
 どうか今後もお元気でご活躍いただき、少しでも多くの小学生に、勉強の楽しさを教えてあげてくださればと思います。本当にどうもありがとうございました。