息子の中学受験を終えて

23期生(2016年卒)保護者  名取 庸子

 息子は5年生の夏休み前にエデュコに入塾しました。

 元々、先生が良く交代する地元の塾に通っていて、先生が交代するたびに授業のスタイルが変わるので、生徒達はそれに合わせて混乱する、慣れてきた頃にまた交代→混乱の繰り返しの中で、「先生が突然いなくなると結構ショックなんだ~」と諦めたような感じで塾に行くようになっていました。


 そんな時に「先生の交代なんてないし、超面白い塾があるよ!」と姉の同級生に勧めていただいたのがエデュコでした。

 通い始めて半年間、予習シリーズのテキストは当時の息子には難解で宿題をこなすことすら大変だったようです。社会以外の科目全てが苦手科目でした。予習していくスタイルにやっと慣れたのが5年生を終えた頃で、新年度に配布された6年生の予習シリーズに全く歯が立たず、基礎が理解できていないと気づいてすぐに5年生の算数と理科をやり直しました。6年生の夏休みが終わる頃には基礎が出来てきたかも?という状態でしたが、志望校の過去問に目を通すと全く分からない!という悲鳴をあげるような状態でした。


 その一方でエデュコに通うのが楽しくなってきた息子はエデュコ生活を超楽しんでいました。

 仲の良い友達が出来て、志望校を語り合って、授業を受ける、週末にテストを受けるという生活パターンが出来上がって行きました。エデュコに楽しく行くために予習をしっかりする、学校の宿題を要領良くこなすというリズムも副産物的についてきました。

 特に、月に一度ですが日曜日に四谷大塚の合不合を午前中に受けて、午後はエデュコへ行き答案練習会に参加するというハードスケジュールは一見大変そうですが、本番で子供が体力的にも精神的にも抵抗無く午前&午後受験をこなすことが出来たのと、持久力を養う意味でも良かったと思います。


 我が家は上の娘で2年前に一度中学受験を体験していますが、その時の体験で結果はもちろんですが、受験終了後に大事なものがもう一つあると考えています。それは「受験終了後に苦手科目はあっても嫌いな科目が無い事」です。苦手科目は勉強することでいつか得意科目にすることが出来る可能性がありますが、嫌いな科目はなかなかな好きな科目に転じさせることが難しく、実際娘のケースで体験しています。そして嫌いな科目の存在は子ども自身もかなり苦しみます。

 このことを漠然と感じていた我が家では「息子の中学受験では(実際は勉強することなので楽しいというのは無いかもしれませんが)結果はともかく、受験終了後に嫌いな科目が出来ないようにできるだけ楽しく中学受験生活を送って欲しい」と願っていました。


 娘の同級生の推薦で始めたエデュコ生活でしたが、息子は授業でも小テストで点が取れなくても「全部、楽しい!」と楽しんでいました。解き直しも最初はよくわかっていなかったと思いますが、徐々に慣れていきました。

 基礎がきちんと出来上がっていない息子にはハードルが高い答案練習会や男女名門特別のクラスは「本当にむっずかしい!」の連続でしたが、途中から「すごく背伸びして自分のレベルより難しい問題に沢山接するから、志望校の問題がちょっと楽になってきている」というレベルにまで到達できました。


 また、志望校選びで齋藤先生から早い時期から「親の志望校と子どもの志望校の刷り合わせをしっかりしておくこと」と言われていたのですが、我が家にとって非常に難しい作業でした。12月の終わりには「息子の受けたいところだけを組み合わせて受ける」という結論に辿り着きましたが、「親の志望校を封印する」ことで息子の希望を尊重したので気分的にはかなりモヤモヤしていました。が、受験が終わり6校受けて3校の合格をいただいて、第一志望は不合格でしたが、第一志望以外は全てが第二志望という状態で受験したので、笑顔でエデュコに報告に行くことが出来、そこでモヤモヤは消えました。


 2月1日から毎朝、先生方に激励していただいてエンジンをかけて貰い、試験を受けて帰宅すると再び先生方と電話で話をして、上がり過ぎたテンションを落ち着かせて翌日に向かう姿勢をつくっていただくという、試験期間中だけの独特な雰囲気の中の生活リズムのコントロールをしていただいたのも私共にとって大きな助けになりました。


 エデュコを卒業してから分かったことですが、勉強の方法を身につけた以外に学校の外に先生や仲間を息子は得て、居場所を一つ増やす事が出来ました。

 また、振替授業で度々お世話になった要町校、ときわ台校の先生方、仲間達、スタッフの方にも本当に感謝しています。

 受験の際に「ときわ台の子と一緒になった」「要町の子達と近いクラスで受験した」と試験終了後に話していたので、「顔見知りの仲間が近くにいる安心感」を持って受験が出来ました。

 エデュコ族ではない中二の娘も登校の折、「池袋でテッカに会って激励を受けちゃった」と嬉しそうに言っていました。(2月の第一週の中日の登校日で、理科のテストがありました。)


 5年生の途中からの入塾で、志木本部校の先生方にもスタッフの方にもお手数を沢山おかけしてしまいましたが、ここまで育てていただいて本当にありがとうございました。

 進学先でエデュコの先生方にお会いする機会もあると思います。もしお時間があれば、ぜひ子供たちに声をかけていただけたらと思います。このたびはエデュコ族では無い姉も弟もひっくるめてお世話になりまして、ありがとうございました。


 息子はエデュコに出会って「いい受験」が出来たと確信しています。合格を手にできた以外に、嫌いな科目が一つも無く卒業することが出来ました。心より感謝申し上げます。

 今度は息子が激励に行くんだ!と計画していますので、またお世話になると思いますが、どうぞよろしくお願いします。