娘の受験を終えて

23期生(2016年卒) 保護者  佐々木桃子・母

 「エデュコが無ければ中学受験を乗り切れなかった。エデュコがあれば、何度でもできる。」娘の受験を終え、母である私も、娘自身も同じ気持ちです。エデュコのお陰で、私たち親子は、納得のできる受験をすることができました。


 エデュコとの初めての出会いは、四年前、娘が二年生の時に受けた、斎藤先生の「線分図をかいてみよう」という体験授業でした。何とか丸を一つもらい喜んで帰宅したのを覚えています。そして、とても丁寧な塾選び説明会や入会テスト返却時のコメントに、「娘が通う塾はここだ」と即決し入会手続きをしました。


 しかし、自分のペースでしか勉強をしたことのない娘は、授業中にノートを取るのも一苦労で、出席しているにも関わらず、お友達のノートのコピーを持ち帰る日もありました。それでも、エデュコを休みたいと言うことは一度もなかっただけでなく、熱があるのを黙って授業に出席してしまった日もありました。そしていつしか、エデュコは娘の中になくてはならない存在になっていきました。


 学年が上がるにつれ、娘は「最後まで諦めずどれだけ頑張れるかが大切。だって、エデュコでそう言ってるもの。」と言うようになりました。

  正直、その考えを貫くには、親も子も覚悟が必要でした。実際、受験が始まり、何度も不合格という結果に涙を流し、悲しみに打ちひしがれる我が子を目の当たりにすることは、親としてとても辛いことでした。そのような時は、先生方が仰っていた「辛い時こそ立ち寄って下さい」という言葉にすがる思いでエデュコへ伺いました。その度に、先生方やスタッフの皆さんに温かい言葉をかけていただき、次の試験へ向かう力を与えていただきました。


 そして「何があっても守るから大丈夫。臆せず頑張れば良い」という湯田先生の言葉に背中を押され、娘は一月校の合格を持たないまま、二月もチャレンジし続けました。実は一月の結果から私たち夫婦は、第一志望校の受験回数を一回に減らし、実力適正校を組み込んだより合格の取り易い受験プランに変更しようとしました。その時は、娘もその考えを受け入れてくれました。ところが、一月二十七日夜、湯田先生から「第一志望校を二回受けるのも良いのでは」という趣旨のお電話をいただき、再度、第一志望校を二回受験する案が浮上したのです。その話を聞いただけで大喜びする娘の姿を見て、主人も私も「これが娘の本心だ」と悟りました。きっとこの時、娘自身が納得しやり遂げたという思いを得られなければ、どこへ進学しても一生後悔が残ること、その意味において、受験校の最終的な決定は娘に委ねられるべきだということを、私たちは本当に理解したように思います。


 強い気持ちを持って、二月一日、第一志望校一回目の挑戦をしました。しかし、翌日の掲示板にあって欲しい番号を見つけることはできませんでした。私は「ああ、また辛い思いをさせてしまった。」という気持ちを抑え、「大丈夫、もう一回あるよ。エデュコに行こうね。」と娘の手を握ることしかできませんでした。

 そして二月三日、和光市で斎藤先生、池袋で湯田先生の激励を受け、第一志望校二回目の受験に向かいました。娘は「頑張ってくるね。」と私に抱きついたかと思うと、振り返らず教室へ向かいました。その翌日、また娘と二人で掲示板を見に行くと、合格ではなく補欠に番号がありました。不合格と切り捨てられず一縷の望みを繋いだ嬉しさと、合格ではなかった悔しさとが入り混じった複雑な思いで涙を流す娘と一緒に補欠通知書を受け取り、エデュコへ向かいました。先生方やスタッフの皆さんに、最後まで頑張ったことを褒めていただいたことで、娘は、自分が負けたわけではない、という気持ちになれたようでした。けれど残念ながら、繰り上げ期日最終日まで私の携帯電話が鳴ることはありませんでした。


 そんな娘は四月から、ご縁のあった二月二日受験校へ進学します。一番欲しかった学校の合格を得ることはできませんでしたが、とても晴れ晴れとした様子で入学を心待ちにしています。後から聞いた話なのですが、この二日校の算数の試験で一瞬パニックになったそうです。その時、斎藤先生の最初の体験授業や、これまでのエデュコでの学習を思い出すことで落ち着きを取り戻し、手を動かす手法で解き進めることができたそうです。

 四年間で使ったノートは娘の肩上程の高さに積める冊数になりました。初めの頃のノートと六年生終わりの頃のノートの違いに親子で驚き、「こんなにノートの取り方が上手になったね。これがあれば、中学でも頑張れるね。」と話をしました。


 中学受験を乗り切るには、本来ならエデュコと親と子どもと、三位一体で取り組むことが必要ですが、我が家の場合は、親子でずっとエデュコに寄りすがる状態だったと思います。そんな私たちを最後まで励まし、手を使うノート演習で得た確かな自信を娘に持たせ、背中を押し続けていただきました。エデュコで学んだ学習方法や最後まで諦めない心は、娘の今後の人生で大きな糧になり支えになるはずです。本当にありがとうございました。

 そして、二十三期生の皆さんとご父兄の皆様にも私たち親子はどれだけ勇気づけられたかわかりません。エデュコとエデュコを通じて知り合えたすべての皆様に感謝申し上げるとともに、エデュコの益々のご発展を心からお祈りしております。