中学受験を終えて

22期生(2015年卒) 保護者  森川 晃靖

 私の会社の先輩が「私立の中学に行ったほうがトータルコストは安いかもしれないよ」といったのがそもそもの始まりでした。

 公立中学の経験しかない私は、息子も当然のように市立の中学に進学すると思っていました。しかし、先輩のこの一言で、違った可能性を見つけるのも面白いと思い、家族に中学受験の話を持ち込みました。


 息子は初め、同じ小学校の友達と離れ離れになるのが嫌だと言って断りましたが、何日か経ってから何を思ったのか「やってみようかな」と言い出しました。彼は彼なりに自分の将来像を描いていたようです。

 息子がやる気になったことから我が家は中学受験に向けて舵を切ることになりました。中学受験をするにはまず塾選びです。我が家はいくつかの塾を見学することにしました。大手の塾も見学しましたが、息子の肌には合わなかったようです。エデュコは体験授業が面白かったというので、入塾テストを受けました。しかし、すんなりOKというレベルではありませんでした。それでも息子も妻も私もエデュコを気に入っていたのでお願いして何とか入塾させてもらうことになりました。なぜ、エデュコを気に入ったか?それは大手塾とは違い面倒見がよさそうだったからです。そしてそれは、今思うと間違いなかったと思います。


 さて、五年生の三月から入塾した息子ですが、最初のうちはついていくのが大変だったようです。入塾が遅かったということもあるでしょうが、やはり学校の授業とはレベルが違ったからです。学校の宿題とは別に塾の宿題をこなし、夜寝るのが十一時を過ぎることも何度もありました。それでも成績はなかなか上がらず、本人は腐ってしまうのではないかとも思いましたが、エデュコは楽しいと言って通い続けました。これもひとえにエデュコの先生方のお蔭と感謝しております。


 息子本人も当然大変だったでしょうが、妻も大変な日々を送っていました。入塾したての保護者会の時に、中学受験は家族も大変だという話を聞きましたが、まさにその通りでした。家から駅までの送り迎えやお弁当作り、宿題の採点や問題出し等々。本人より受験に過敏になっていたようです。

 そんな妻もエデュコの先生方にはいろいろ助けていただきました。勉強方法や志望校選び等、生徒一人一人を見てアドバイスしてくださっていることがわかりました。恐らく大手の塾ではここまで見てはくれないのではないかと思います。


 そうそう妻と驚いたことがもう一つありました。息子が弁当箱を塾に忘れた日の翌日、弁当箱がきちんと洗われて戻ってきたことです。事務の人が洗ってくれたようで、ここまでしてくれる塾ってある?と妻と顔を見合わせたこともありました。事務の人にも感謝です。


 対応や指導法もきめ細かいですが、エデュコはいろいろなツールも工夫されていて役にたちました。この「合格体験記」もその一つです。どういう思いでどう取り組んだか、学校選びや受験前の心構えに役立ちました。受験校の情報では待合室が寒いかどうか、どこで子供と落ち合うか等、生の声で書かれていて非常に役立ちました。受験校の計画表ではいくつか併願する学校があるなかで、頭の中を整理するのに有効でした。


 中学受験を終えて、中学受験は受験生本人と塾と家族が三位一体となって取り組んでいくもんだとつくづく思いました。その中でエデュコというパートナーと組めたのは本当に良かったと思っています。これは受験に受かった受からないということとは別のものです。中学受験を通して親として勉強させてもらったことは多々ありました。息子もそうだと思います。その一例のエピソードを一つ。

 一月の受験が終わったが、二月の受験を控えたエデュコ終講の日。エデュコから帰ってきた息子が「いままでありがとう」と言って記念品をくれました。本番の受験がまだなのにです。でも、うれしかった。受かろうが落ちようが関係なく中学受験をやってきてよかったと思った瞬間でした。


 受験のほうは大変厳しい状況で、何度も複数回受験をしたところもありましたが、結果的には受けた学校すべて合格することができました。


 最後に、息子に関わってくださった先生方、友達、全ての人に感謝したいと思います。

 ありがとうございました。